画質&音質関連情報と書籍のご紹介
書き下ろし/ 音質&画質の読み方、見方
● 本当のコンポ選び
<これだけあるチェックポイント>
オーディオ用アクセサリーの音編
第6回は「アクセサリー」。オーディオ機器用も、映像用もアクセサリーは数多く発売されている。そのアクセサリーをどう選ぶ、使いかを考えてみた。
オーディオ用に利用されるアクセサリーは音質向上のためが目的である。音質改変が目的ではないが、実際は利用者の思い込みや勘違いもあって必ずしも音質が向上するものではなく、場合によっては音質改変がなされている場合が多い。
アクセサリーはオーディオ用に限らず、映像用でも、利用すれば何がしらの音質や画質の変化が伴う、これは覚えておいて損はない。一般的には音質が改善、向上したと思われるようなアクセサリーは、映像の改善、向上もなされている。体験的に、例えば電源用アクセサリーの電源ボックスがあるが、これがノイズ対策や電圧変化を抑制する狙いでオーディオの電源ケーブルと家庭のコンセント間に使った場合、音がしっかりしクリアーになる。同じようにテレビに利用してみると、これまた映像がクリアーになり、縁取りがしっかりする。要は音も映像も電源ボックスを利用すると改善されるのである。
このようにアクセサリーの利用と目的がブレていなければだいたいは改善される方向につながる。ただ音は映像のように目に見えないところだから、判断が難しいのが特徴で、アクセサリーを利用すれば必ずし良い方に変わるということもないから要注意である。
さて、ここではアクセサリーの種類を挙げてみよう。オーディオ用で見てみると次のような分類ができるだろう。アンプ用、スピーカー用、プレーヤー用、レコード用、PC用、電源用、振動対策用、防音用、ノイズ対策用、ケーブル、コネクター、接点復活剤/など。
このように、オーディオコンポで分ける、その対策用で分ける、さらに接続ケーブルで分ける、接点で見る、という感じになるだろう。オーディオファンが行えるのはコンポの内部に立ち入らないこと、これが原則である。つまりコンポ内部をいじってしまうと危険とともに保証外になってしまうからで、アクセサリー利用は外で行える音質対策、改善である。特に電流を扱うアンプなどは、知識と技術がなければケースを開けてアクセサリーを加えるなど危険が大きく勧められない。
これらのコンポをよく見つめ、外からアクセサリーで音質改善や向上に役立つ工夫を施すこと、これがアクセサリーを活用する要点である。
アンプ用、スピーカー用、プレーヤー用、レコード用、PC用などは、各コンポを1つの対象物と捉え、外からアクセサリーを使って何ができるか、これを考え施すのがアクセサリーの利用法である。
この後につづく、電源用、振動対策用、防音用、ノイズ対策用、ケーブル、コネクター、接点復活剤などは、これらに対するアクセサリーの代表ものである。
要するに、対象物に対して、アクセサリーをどのように利用するか、それらが電源用だったりケーブルだったり、振動対策用だったりするわけだ。一言で表せば、オーディオコンポはどれも非常にデリケートなコンポである、ということに尽きる。コンポの置かれる状態に注意し、電源環境を整え、ケーブルを接点をよく選んで、傾きや振動、それにノイズで汚れたまま利用しない、ということである。
細かくみればアクセサリーにはメーカー側の考え、アイデアがよく反映しているのが特徴だ。それが同じような対策向けに数多くの種類があり、効果が謳われているのが問題といえば問題で、複雑さと混乱を招く原因である。そしてアクセサリーを利用すれば必ず音質が変化する。接点の汚れを落とすだけで音がクリアーに聴こえるように、わずかな変化で音質が変わるのがオーディオである。むろん画質も変わってくるが。
これを踏まえてアクセサリーを利用する、これが心得であり要点である。これを踏まえてアクセサリーを利用するのだが、コンポのセッティング、電源、ケーブルなどを、しっかりさせる、振動をなくす、ノイズを抑える、信号が伝わりやすくする、である。コンポのセッティングされている状況を把握し、適切にアクセサリーで対策することに尽きる。
そしてあと1つ欠かせないのが見分ける力の耳と目である。耳を鍛えるのは難しいが、聴き分けは誰もできるだろう。ただそれが良い方向に変化したかの見極めだけ。目は見てわかる、判別できるから耳ほど怪しくはない。いずれも経験を積むとしかアドバイスできない。根本は自分お好みに変わって行くかだと思う。
(200203)
※ 書籍のご案内
●「4Kプロジェクター、4Kテレビ」ここが凄い、ここが悪い
「4Kプロジェクター、4Kテレビ」ここが凄い、ここが悪い、を発売。
4Kプロジェクター、4Kテレビが人気です。それに伴い情報への関心も高まっております。本書は先行した「4Kテレビが求める新映像美」の第2弾です。より具体的な4Kモデルの実用的な評価と、新しい4Kシステムの情報を掲載しました。4Kプロジェクター&4Kテレビ時代、これにどう向き合うか、どう付き合うか、いつ購入するか、などの手助けになるよう心掛けて編集した専門書です。
体裁は、横組み、約60ページです。
●本書の内容
目 次
●4Kプロジェクター&テレビを同一条件でチェック
<4モデルを直接比較する>
・SONY VPL-VW500ES
・JVC KENWOOD DLA-X700R
・PANASONIC TH-50AX800F
・SONY KD-49X8500B
●本誌厳選モデルを実用チェック
ソニー VPL-VW500ES
4K画質に基準を求める4Kホームシアタープロジェクター
JVCケンウッド DLA-X700R
コントラスト優位でナチュラル画質が特徴な4Kホームシアタープロジェクター
パナソニック TH-50AX800F
色鮮やかと力強い画質で個性を見せる4K液晶テレビ
ソニー KD-49X8500B
液晶テレビで4Kを身近にする狙いの良質モデル
シャープの4Kレコーダーを使用する
4Kシステムの入力ソースに最適な4Kレコーダー&チューナー
クリプトンのアクセサリーを4Kディスプレイに適用する
4Kプロジェクター&4Kテレビはアクセサリーを活用し画質向上を図ろう
●開発現場の声
4Kプロジェクター、4Kテレビはどのように開発する?
・質問回答/パナソニック、ソニー、JVCケンウッド他
●4Kソフト制作ツール
4K映像の監視用モニターの世界
●4Kプロジェクターで大画面
4Kプロジェクターによる大型映像の世界
●4Kコンテンツは自作で手に入れる
4Kビデオカメラでマイビデオ作品を作リ上げる
●4Kコンテンツは4Kチューナー&BDレコーダーから
CS放送を4Kチューナーで受ける、BDソフトをアップコンで4Kにほか
●4Kの普及から、さらなる本格的な高画質へと向かうために
本当のこと、本物を提供すること、その時期に入った
●NHK技研開発にみる4K&次世代映像技術
放送とコンテンツ側からのアプローチ/4K&次世代映像の取り組み
●スクリーンは画質を決める生命線、適切な選択が欠かせない
●奥付
◆ご購入は。
「4Kプロジェクター、4Kテレビ」ここが凄い、ここが悪い、は電子書籍です(印刷本はオンデマンド対応、1980円+送料160円)。
ご購入は各電子書籍販売店でお願いいたします。
●「4Kテレビが求める新映像美」
4Kテレビが次世代テレビとして登場しました。本書は、本質を解説した貴重な書籍です。何を目指して4Kテレビが製品化されようとしているのか、4Kテレビ時代とするにはどうすれば良いか、そもそも4Kテレビ時代ってやってくるのか、3Dや8Kテレビとの関連性はどうなのか、などなどいろいろな疑問を整理して分かりやすく解説した書籍です。
本の体裁は、縦組み、約60ページです。
●本書の内容
目 次
●パート1:4Kテレビとハイビジョンはこんな関係にある
・4K化の狙い
・精細化
・3Hとの関係
・3Dとの整合性
・8Kとの整合性
●パート2:4Kテレビを構成するアイテムをみる
・ソース対ディスプレイ
・ディスプレイ
●パート3:4Kソースにはどんなものがあるか
・放送
・ネット
(付記)
◎4Kシアター
・DLP
・LCOS
◎4Kモニター
・ソニー、アストロデザインなど
●パート4:4Kパネルの種類と、その対応
・LCD
・PDP
・DLP
・LCOS
・OLED(有機EL)
●パート5:4Kビデオカメラも家庭用に有望視される
◎ビデオカメラ
・ソニー
・JVCケンウッド
・GoPro
◎コーデック
・HEVC
・XAVC
●パート6:市販&市販が見込まれている代表的な4Kテレビ
◎4Kテレビ
・シャープ
・東芝
・ソニー
◎4Kプロジェクター
・ソニー
・JVCケンウッド
◎試作・有機ELモデル
●パート7:4Kを普及させるために乗り越えること
●奥付
◆ご購入は。
「4Kテレビが求める新映像美」は電子書籍です(印刷本はオンデマンド対応、1480円+送料160円)。
ご購入は各電子書籍販売店でお願いいたします。
●「画質の世紀」
「画質の世紀」
ディスプレイ、プロジェクター、DVDレコーダー/プレーヤー、などの画質チェックの経験を生かした貴重な書籍です。
なお、「改訂版」を電子書籍で発売しております。(定価980円、印刷本はオンデマンドで対応、2580円+送料160円)。
薄型テレビを始めプロジェクターなど、映像機器の、「画質の見方」を初めて解説した書籍です。内容は読み物風に分りやすく解説するように努めています。目次のように「画質の見る目が養われます」。
特に心掛けているのは、画質の言葉に難しいものを使わず、易しい表現にすること、そして技術用語を少なくして、読めば「画質」という捉え方が分かることです。
本の体裁は、
A5版(教科書サイズ)、縦組み、総ページ160プラスです。
●本書の内容
目 次
<カラー口絵>
●カラー実画面による画質の見方
●実モデルによる画質表現の違いをみる
●付録/ディスプレイテストシート
<本文>
●はじめに
●第1章:画質とは
画質は感性に訴える手段である
画質を作ることは命を吹き込むこと
画質を知らなくてはディスプレイは作れない
画質作りで心掛けるのは日常性、特殊な画質では好まれない
画質は見慣れた色合い、質感こそがベスト
●第2章:画質の基本は3つ
解像度(水平、垂直)、鮮鋭度の高いものを好む方が多い
画面のノイズ(S/N)、滑らかな画質こそ質感を高める
色合い(色バランス)
●第3章:鮮鋭度を高めるには
回路(アンプ)性能とディスプレイ性能で決まる
回路(アンプ)の性能はまず周波数特性
回路(アンプ)性能とノイズレベル(S/N)
●第4章:ディスプレイ性能はまず信号特性
精細度な性能とは
ガンマ特性(ガンマとは入出力特性のこと)
アパコンの作り込み(シュート加工)など
ノイズ性能(MPEG系、固定画素パネルのノイズ、擬似輪郭、誤差拡散など)
回路設計を正しく行う
部品の選択
デジタル系のノイズ対策を
シールド対策、など(電波の飛び込み)
●第5章:色の再現
日常性に沿った色に敏感
大画面こそ自然な色合いに
鮮やかな色合いは飽きられる
深みのある色は情報量に左右される
●第6章:色再生を良くするには
RGBの3原色のバラツキを抑える
蛍光体を選択する(カラーフィルター、LEDバックライトなど)
再現範囲の拡大
ブラックバランス、ホワイトバランス
色ずれをなくす(レジストレーション、3板式、単板式)
適切なコントラスト設計
ユニフォミティーの改善(ホワイト/ブラック)カラーマネージメント
●第7章:画質チェックの勘所
見慣れたソフトの活用
高画質ソフトの活用、低画質ソフトの活用
BSデジタル、地上デジタル、ハイビジョン画質の特徴
静止画、動画によるチェック
解像感、ノイズ感、色合いの見極め
奥義はガンマ特性とアパコンの見極め、それに信号レベル
物指しが持てれば卒業だ
●第8章:実用に即した画質論
フラット(薄型)テレビの画質(PDP、LCDテレビ、FED、有機ELなど)
プロジェクターの画質(液晶、DLP、LCOSなど、参考CRT)
ホームシアターに欠かせない画質(ホームシアター論)
数年前にもあったホームシアターブーム
コントラストの目標は、まず「300:1」に
ふたたび、コントラスト論
このコントラスト差が、おもしろい
ノイズはシアター鑑賞の障害となる
ノイズ対策、その2
リアル表示を由とする
プラズマは脱プラズマ画質を目指したい
ノイズ対策、その3
驚異の低輝度化プロジェクターの登場
光の有効利用を、信号レベルの90%の提案
高精細化が急務だが、しかし
スクリーンとガンマ特性
スクリーンとガンマ特性(その2、実験)
絶対黒を手にする条件作りと試み
●第9章:<実例>
画面による画質の捉え方
画面例からの読み取り方
ブラウン管モニターの究極を目指したモデル
●索引
●奥付
◆ご購入と、申し込みのご案内。
本代 1,500円に、送料160円を加えた合計、1,660円を、
郵便振替の場合は、口座番号00100-3-769437 (有)エーブイシー へ、
銀行振り込みの場合は、みずほ銀行 神田支店 普通(有)エーブイシー No 1634324 へ、
(銀行口座で振り込まれた方はFAXで振込用紙コピーと、お名前、住所などをお知らせください)、
法人関係でなくてもメールでのご注文を受け付けています。
その場合は、請求書を同封し発送いたしますので、到着後に精算してください。
(有)エーブイシー 〒362-0013 埼玉県上尾市上尾村1352-5
Tel 048-776-7580 fax 048-772-0861
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